Romance

Ali Project( アリプロジェクト ) Romance歌詞
1.Romance (instrument)


2.ビアンカ

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

ほかに人形なら
豪華な子もいたけど
リボンひとつ
飾ったあなたを選んだ

鼓動分けるように
抱きしめて眠ったの
夢や秘密 語って
いっしょに空を見てた

見えない羽に
包まれた年月

ビアンカ ビアンカ
あなたと私は 心結ぶ双子たち
パローレ パローレ
小さなおしゃべり
忘れずにいたい ずっと

恋に傷つくたび
服の色をかえたの
そして白いシフォンの
花嫁衣装着せる

あの人のこと
打ち明けたそのとき

ビアンカ ビアンカ
いつかママになり 膝で眠る女の子
ビアンカ ビアンカ
あなたの名で呼ぶ
想い出をつなぎ そっと

ビアンカ ビアンカ
時の薄闇で 私だけが年をとる
ビアンカ ビアンカ
あなたの瞳 また深くなるの

ビアンカ ビアンカ
あなたと私は 心結ぶ双子
パローレ パローレ
小さなおしゃべり
忘れずにいたい


3.ダリの宝石店

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

ルビーは蜥蜴の二枚舌
男を騙すにもってこい
真赤なルージュを揃えます

真珠は人魚の喘ぎ声
ベッドの船で舵を取る
貴女の足首飾るため

おひとついかが?と囁くペテン師

壜詰めにした恋の涙を
ダイヤに変えてご覧にいれましょう
ここはダリの素敵な宝石店

彷徨う瞳はエメラルド
金銀星夜に嵌め変えて
終わりのない地図探します

きっと貴女は訪れる
サファイヤ通りのこの店へ
ルーペで心臓覗かれて

今晩お暇?と義眼の魔術師

メッキの愛でもないよりマシなら
豪華に仕立ててリボンで括りましょう
ここはダリの不思議な宝石店

最後に貴女の心も肉体も
売り捌くまで出口は開かない
ここはダリの素敵な宝石店


4.La caleche~春の雪~

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

革張りのシートに
凭れかけ 映した景色は
仄冥い柩の底から
見上げているよう

人の騒めき
木々揺らす風の囁き
蹄の音
すべて消えて
この世には
沈黙だけ満ちています

気の遠くなるほどの長い長い道のりを
いつまでもただひとり向かうのは
わたしの世界のなか
生きて生きておられる
あなただけなのです

召されゆく定めの
幕間を畏れはしません
また永遠を 目覚めて
結ばれしを願えばこそ

絹の手套はずし受ける
窓に踊る わが心の
欠片ような春の雪
幾ひらも握りしめては

気の狂れんばかりの永い永い時の道
一条のひかり辿りつづけて
馬車を牽き走れ走れ
四頭の白馬よ
翼を得る日まで

胸が裂けるほどの悦び哀しみ抱いて
いつまでもただひとり向かうのは
わたしの世界のなか
生きて生きておられる
あなただけなのです

馬車を牽き駆けて駆けて
四頭の白馬が
翼を得る日まで

いつか
空は黄金に染まり
天馬たちは飛び立たん


5.嵐ヶ丘

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

舞い踊れ一夜に 愛の火が消えぬように
あなたの名を呼ぶの 嵐ヶ丘で

月も涙をこぼす丘で
私はひとり 凍えそうなの
街の灯が 遠くきらめき
あなたが今日も生きてると教える

舞い踊れ今宵は 砕け散る星になって
もう一度その胸に 堕ちてゆきたい

ねえ 思い出してよ
この丘の上 倒れて抱きしめた
汚れを知らぬ 子供のように
見つめ合った日々を

いつかふたりは自由を忘れ
乾く心で旅に出たわ
愛するほどに傷つけ合って
戻る術さえも 失くしたとゆうの?

舞い踊れ今宵は 吹き荒ぶ風になって
あなたの夢の中 飛んでゆきたい

闇を溶かす光
あの日のように あなたと探したい
荒れ野に咲いた ヒースの花が
枯れてしまう前に

舞い踊れ 一夜に
愛の火が消えぬように
あなたの名を呼ぶの 嵐ヶ丘で


6.楽園喪失

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

馨しき楽園 いく世も
愚かなるその手に滅びゆく
青きこの地上を踏みしめ
抱きしめよ 愛する者たちを

剣を清めん
跪き
涙以て

西空に傾く炎を
仰ぎ見る我らは 果敢なくも
つながれる命の灯
未知なる日 光のあることを

天は片目を
半ば閉じ
見守った

祈りの歌声
響けよ 楽園に

青きこの地上を踏みしめ
抱きしめよ 愛する者たちを


7.遊月恋歌

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

あなたが寝ていた場所に
月の光が 堕ちる

残った夜をわたしは
哀しむために 生きる

さなぎのまま
眠った蝶みたい
この想いは
翔び立つ明日を持たずに

果敢ない約束は
いらないから
そっとまぶたに口づけて
これからひとり見る
夢の数々が
ああせめてやさしく
訪れるよう願って

降りつもった雪深く
埋もれて春を 待つの

冷たくなったわたしを
抱いてあなたは 泣くの

枝を鳴らす
激しい木枯らしよ
恋の炎 凍らせ
粉々にして

きれいな思い出を
あげたいのに
我が侭なわたしを許して
あなたを包み込む
愛の衣衣を
重ねて いつまでも
ほどけないのよ
この手を

儚い幸せが
消えぬうちに
そっとまぶたに口づけて
これからひとり見る
時の移ろいが
ああどうか
矢となって
過ぎ去るように祈るの


8.L'oiseau bleu

作詞:宝野アリカ
作曲:片倉三起也

貴方のその面影だけが
私を今に留めているの
この広い世界中で
たったひとり
幸福をくれた人
あの日々はもう
ここにはない
青い鳥は
籠を抜け飛び立った
恋は捕らえれば
すぐに逃げるもの
愛は育ってしまえば
枯れるだけなの
もっと自由なあの空へ
いいの どうぞ
越えてらして

貴方の優しいまなざしが
この身へと
かつて降り注いだ
眩むような日射しの中
ただふたりで
目を閉じて
生きていられたのに
青い鳥よ 窓を抜け
飛んで行った
どこまでも
どこまでも
永遠に


9.さいごの戀

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

わたしを映した
綺麗な眸を
胸の奥に広がる
無常の夜空に掛け

月の玉座 星の供物
ありとあらゆる日々に
降りる帳の上 煌めく様に

記憶の糸を織りながら
忘れ得ぬ ぬくもりに触れ
最後の恋のやさしさに
心は枯れずに
いつまでも夢を繰るでしょう

わたしの名を呼ぶ
愛しい囁き
耳の奥に渦巻く
無窮の海に落とす

波の響き 泡の音色
この世のすべての歌を
奏でたとしても
浮き上がる様に

真珠母の匣 閉じこめた
涙は眠り虹と散る
最後の恋の哀しさに
心は濡れても
朝露に生まれ変われる

恋の終わりを知ればこそ
涙は凍り闇に散る
最後の恋と知りながら
君を抱きしめて
いつまでも留まるでしょう

なにひとつ
色褪せはしないのだから


10.今宵、碧い森深く

作詞:Arika Takarano
作曲:Mikiya Katakura

貴婦人の甘い香水
透明な蝶の翅のように舞い
扇の陰の囁きが
楽士らの前奏に溶けて…

フロアへと滑り出す私の爪先
裳裾を曳きずる衣擦れと
重なり合った沓音
立ち止まり見上げれば
碧い目をした その人

言葉のない 眼差しの会話
包まれる手
薄絹の手套越しに
冷たい指 伝われども
不安の欠片ひとつなく
少女の憧れの夢は
今この瞬間へと結ばれる

ワルツは星の瞬き
慄きに似た美しい夜は過ぎ
想うのは名も知らぬ人
みずうみ色の かの瞳

白亜館の門扉の外
深い森に一人迷い
やがて月の光堕ちて
横たわる翡翠の水面
そして畔に佇むあなた

言葉もなく差し出される腕
抱きしめられ
眩暈の果て踊っている
金の鱗 纏う魚
銀の声で囀る鳥
咲き乱れて溺れる花
ここはどこで
あなたは誰?

また今宵も 彷徨い込んでは
茨の棘 怖れもせず奥へ奥へ
言葉もなく 差し伸べる腕を
絡めとられ
闇に向かい踊っている
これが夢であるのならば
どうかけして覚めないよう
二度と離れられないように
私の心臓を止めて

真っ赤な薔薇を
その手でもぎとるよう